特定非営利法人Homedoor

ホームレス状態を生み出さない日本にすべく、HUBchari事業を中心に活動するNPO法人です

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「こんなんあったらいいと思ってた!」
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シェアサイクルHUBchariを実施しようと思いたったはいいが、なかなか拠点となってくれる店舗やビルオーナーには巡り会えなかった。何百という企業や軒先に足を運んだが、たかが20歳の女子大生の考えに賛同してくれる人はそうそういない。
まずは実験をしてみようと、1週間だけ場所を貸してくれる人を探してみた。するとじわりじわりと人が集まりはじめた。
なんとか実証実験を2011年7月、4拠点で実施することができた。はじめて利用者側のニーズを感じ取ることができた1周間であった。

法人格を取得した同年10月、川口は20歳になっていた。ホームレス問題に関わり始めて
すでに6年の月日が経過していた。ついに、念願の就労の場をHUBchariで提供できる時が
やってきた。元ホームレスで生活保護を受けている人たちを対象に募集をかけ、面接、研修、
働き始めが行われた。何もかもが新鮮だった。

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日曜大工が得意な方は、HUBchariののぼりもまだ出せてい
なかった時に「全部拾いもんで作って来たんや」と言って、
お手製の看板を作って来てくれることもあった。おっちゃん
たちの優しさとたくましさが本当に心強かった。この時期から多くの学生や社会人の方が
関わってくれ
るようになった。

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「少しでもいいから、社会に出て働きたいんです。」
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何人ものおっちゃんが、Homedoorの扉を自分の手で開いている。中には十年以上、働いていなかったという人もちらほら。大阪市北区や住吉区と協働し、HUBchariを実施していく中で50を超える人数にお仕事を提供してきた。半年間のHUBchariを通した就労支援はおっちゃんたちの自信につながり、HUBchari卒業生の2人に1人が自分で進むべき道を決め、就職していった。

HUBchari事業だけではなく、啓蒙活動も行っている。ホームレスの人々や生活保護受給者が日本で一番多く住む街・大阪釜ヶ崎の街歩きをはじめ、講演活動や夜回り活動などの地道な活動も少しずつ数を増やしている。

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少しずつ歩みだしたが、すべての人にとってのホームへの扉となる道のりは、まだまだ長い。Homedoorは14歳の少女が抱いた気持ちから始まった団体だ。純粋な疑問を忘れず、いつも初心に帰りながら気持ちをたゆませず、活動をこれからも精力的に行っていく。いつでも「ただいま」と「おかえり」が行き交う場所にするために。