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支援される側から
支援する側へ。

特技×社会問題=事業誕生特技×社会問題=事業誕生

「自転車修理くらいやったらワシでもできるでぇ。」

ある日、ホームレス生活をしているおっちゃんと話していた川口は、一縷の可能性に気づいた。おっちゃんが特技について話していたのだ。それから、その言葉がずっと頭のなかで反芻していた。『もしかしたら、これなんじゃないか』そう思い始めた頃には、足はすでに別のおっちゃんへ向いていた。やはり同じ回答が聞けた。廃品回収をしたことのあるホームレス経験者は全体の過半数である。自転車やリヤカーに何キロもの荷物を載せて街なかを走るため、自然と自転車修理をする機会が多かったようだ。

自転車に関連した仕事を提供したいと考えるようになり、ホームレス問題や行政、法律のそれぞれの専門家を交えて、「秘密会議」を2週間に1度実施していった。自転車販売の仕事を提供しても、競合がいるため結局、既存の雇用されている人の仕事を奪ってしまいかねず、それではホームレス問題の解決には意味が無い。かと言って、「ホームレスの方が作った自転車」と売りだしたところで、支援目的に買ってくれる人が多く、これではいつまでたってもおっちゃんたちは支援される側だ。悶々と悩みつづけた末、ようやくひとつの答えに辿り着いた。

支援される側から支援する側へ。

「シェアサイクル」だ。このシステムなら競合もいないし、別にホームレス支援をしたくて使うわけではなく、「自分が使いたいから使う。それが、いつの間にかホームレス支援にもつながっている」という形が作れる。自転車販売では納得いかなかった点をシェアサイクルが解決してくれたのだ。

しかもシェアサイクルという仕組みはそもそも、違法駐輪などの自転車に関する問題を解決するために欧米で生まれたものなのだ。シェアサイクルを実施すればホームレスに関する問題だけでなく、自転車問題の解決にも寄与できる。これであれば、おっちゃんたちも支援される側ではなく、支援する側、自転車問題を解決する側に回ってもらえるのではないか。
そうなるとますます、働きがいを感じてもらえるのではないかという期待で胸が膨らんだ。

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