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冬募金2017の結果をご報告します

いつもHomedoorの活動を応援していただき、ありがとうございます。
昨年12月から募集しました「Homedoor冬募金2017」の最終集計結果が出ましたので、ご報告いたします。

目標金額:74万円
最終金額:115万2,010円

みなさまのあたたかいご協力のおかげで、目標金額を大きく上回ることができました。本当にありがとうございました。

今回の冬募金では、3つの活動にチャレンジしました。

1.巡回活動の強化
冬期は夜回り活動「ホムパト」の回数を増やし、第2火曜に加え第4土曜にも実施しました。いつもと別の曜日に実施することで、平日にはお会いできなかったホームレスの人にもお会いすることができ、相談や来所につなぐことができました。

2.宿泊場所の提供
相談に来た日に寝泊まりする場所がなく、野宿を望まない人に対し、次の入居先等へ入るまでの期間泊まることのできるシェルターを用意しました。

これまで、年末年始や土日祝日など、行政や他の支援機関の休業期間はホームレス状態の方の利用できる制度が限られていました。自力で生活しようとしても仕事にありつけず、貯金を崩し路上に出ざるを得なくなった人もいました。

シェルターを用意することで、このような方々が路上で寒さや襲撃の恐怖に耐えることなく、「あたたかくプライバシーの保たれた部屋で夜を過ごす」という新たな選択肢をつくることができました。

昨年末に提供を開始し、2月8日までの約1か月半の間に19日稼働しました。特に週末は、室数が足りなくなるほど活用させていただいています。今後は成果の検証を丁寧に行い、必要に応じて室数を増やしていけるよう努めてまいります。

3.相談・生活支援の充実
上記の2つの活動の実施に伴い、相談・生活支援におけるメニューも充実させてまいりました。

ホームレス状態から脱出への一歩を踏み出すには、安心して過ごせる場所があることや信頼関係を築くことが大切ですが、これらはなかなか一朝一夕で得られるものではありません。居場所の提供や食堂・イベント等の実施、各種相談の実施など、「ここへ来ればなんとかなる」と思えるメニューを用意することで、少し時間がかかったとしても焦らずに歩んでいただけるといいなと思っています。

先日のインタビューに登場したAさんは、1年前にホムパトとアンド食堂をきっかけにHomedoorに来所し、自転車整理の仕事をして、昨年末に無事アパートに入居されました。病気の治療も、健康相談会をきっかけに受診ができるようになり、続けられています。路上では「何とかしたくてもできなかったこと」が、ひとつでもできるようになるよう、これからも伴走を続けてまいります。

最後になりましたが、私たちが「誰もが、何度でもやり直せる社会」の実現に向けて活動を続けられるのは、ご寄付を始め、さまざまな形で応援してくださるみなさまのお力があってこそだと感じています。ともにホームレス問題の解決のために一歩を踏み出していただいたみなさまの温かさへの感謝を忘れず、これからも活動を続けてまいります。引き続き応援をどうぞよろしくお願いいたします。

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