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インターン生から感想が届きました!

ある日、「インターンできますか?」と連絡をくれた19歳の駒井さん。2ヶ月弱毎日Homedoorにやってきてくれました。バイタリティと冷静さのバランスに優れ、みんなに慕われる親しみやすさもあり、来てくれた期間は本当に大助かりでした。そんな駒井さんからインターンの感想をいただきました。ぜひゆっくりご覧ください。


来所している人と話す駒井さんの様子

Homedoorで2か月弱のインターンをさせて頂きました。今回のインターを通し、大きく二つのことを学びました。一つは、自分が与えられた情報もしくは自分から獲りに行った情報でさえも現実とは大きく異なる場合があるという事。もう一つは、身の回りに起こるすべての事は捉え方次第でどうにでもなるということです。どちらもおっちゃん達と深く関われたからこその学びだと思っています。


“ホームレス状態にある方、全員が助けを必要としているはず”
“心をふさぎ込んでいて、自分とはほとんど話してくれないだろう”
“路上で見かける身なりがボロボロの人がホームレスの方だ”
“ホームレスの方ってほとんどが年配の男性だよね”
“人生においてホームレス状態にある事、あったことがおっちゃん達にとって一番つらかったことだろう”


私がHomedoorでインターンをさせて頂く前に、ホームレスの方々またホームレス問題に対して抱いていたイメージの一部です。きっと“ホームレス”という言葉を耳にした時、以前の私のようなイメージを持つ方は少なくないと思います。

しかしインターン開始後、自分が勝手に持っていたイメージにだんだんと疑問を持ち始めました。事務所に来る多くのおっちゃん達がなんだか楽しそうに見えたからです。“あれ、違うかも”と感じました。あまり人と話すことなく、少し近寄りがたいというのが私のイメージの中のホームレスの方です。しかし、事務所に毎日通ううちに、おっちゃんとの話がとまらず作業がほとんど進まない日も珍しくなくなりました。

 インターン期間の二か月弱の間、おっちゃん達と毎日のようにお話をし、時にはインタビュー形式での会話も交えながらおっちゃん達の人生について沢山のことを聞かせて頂きました。そこで印象的だったのは、ほとんどのおっちゃんが路上での生活に対して“どうにかなる”と言っていたことです。

また多くのおっちゃんにとってはホームレス状態にあることまたあったこと=人生のどん底、というわけではないようで、病気をしたことや大切な人たちとの繋がりが切れてしまったことの方がよっぽど辛かったと話すおっちゃんが沢山いました。“こっちの方が自由でいいな”とホームレス状態である事に不安をあまり感じておらず、むしろ人間関係に対するストレスを感じずに済むから嬉しいと話すおっちゃんもいました。

 おっちゃん達との会話を通し、私が以前認識していた“ホームレス”という言葉がどれだけ狭い意味しか持っていないなかったか、実際の”ホームレス“という言葉がどれだけ沢山の意味を持つかを体感することができました。ホームレス状態になるまでの経緯はおっちゃん一人一人全然違い、路上での生活を楽しんでいるおっちゃんもいて、そもそも”おっちゃん“ではない若い女性の相談者さんもたくさんいて。スタッフの松本さんが言っていた、ホームレス状態にある人をゼロにしたいわけではない、という言葉の意味への理解が深まったように思います。

”ホームレス問題について知りたいな“と、だいぶざっくりとした興味で今回のインターンをさせて頂きましたが、少人数で相談者さんへの対応や外部の方との仕事に取り組み、物凄く大変なはずなのにそう感じさせない職員さん達の軽やかさ、とてつもない熱量を持つボランティアの方々や、様々な経験をしたからこそ重みがあるおっちゃん達の言動に触れることができました。

インターンをさせて頂いていなかったら、“ホームレス”について正しくないイメージを持ったままだったと考えると少しぞっとします。きっと今回のように、実際に近づいて経験しないとわからないことは身の回りに山ほどあると思います。そんなことに気付けたのも、このインターンのお陰です。本当に貴重な2か月弱になりました。ありがとうございました。


駒井さん、素敵な感想をありがとうございました!Homedoorではインターンの受け入れを積極的に実施しています。参加を希望される場合は、こちらからお申し込みください。

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