Activities 取組内容取組内容

困窮状態から脱出できる、“多種多様な選択肢”がある。

  • challenge02選択肢を
    広げる

    アセスメント

    シェルターの提供

    他機関との連携

当事者の声に寄り添い、新たな道をつくる

ホームレス状態の人が相談にやって来るとき、二つの不安を抱えています。ひとつは、「このままで生活ができるのだろうか」という、自分の状況に対する不安です。もうひとつは、「この団体に相談しても大丈夫だろうか」という、支援機関の信頼度に対する不安です。中には、これまでに自治体やほかの支援機関に相談したもののうまくいかず、自分や周囲を信頼できなくなっている人もいます。私たちはまず、相談者が不安を抱えながらも精いっぱいのSOSを出して、頼ってくれていることを受け止めなければなりません。信頼のない中で、困窮状態からの脱出への道のりを伴走することは、とても難しいことだからです。
また、ホームレス状態の人の抱える課題は、「住まいがない」「仕事がない」「貯金がない」など、どれも緊急かつ重要なものです。今ある制度や資源だけに捉われず、相談者自身の声を聞きながら「どんな選択肢があれば、もっと多くの人のニーズに応えられるのか」を常に考え、支援のネットワークを広げ、新たな選択肢(事業)をつくっていくことも大切だと考えています。

アセスメント(初回相談)アセスメント(初回面談)

初回面談では、記入いただいた相談票をもとに、相談員が本人の状況を丁寧に聞き取り、一緒に課題を整理します。遠方からの相談の場合は、電話やメールでやり取りをし、本人の所在地の近くにある支援機関につなぐこともあります。

宿泊場所(シェルター)の提供短期滞在宿泊施設「アンドセンター」(個室18部屋)

ホームレス状態にある方のために、無料で利用できる個室のシェルターを18部屋用意しています。大阪市が設置している行政のシェルターは共同生活で複数人部屋です。しんどい時こそ、個室でゆっくり過ごしてほしいと言う想いから、2018年にビルを1棟借り上げスタートした民間独自のシェルターになります。ご寄付やHUBchari事業での収益で運営しています。
アンドセンター全体
アンドセンターの隣には、カフェ「おかえりキッチン」があり、ご寄付でいただいた食材を用いて、3食を作っています。着替えや歯ブラシなどの日用品も支給しています。アンドセンターの滞在期間中に、家探しや仕事探しのお手伝いをすることで、恒久的な住宅に移る前の一時的な安心できる住宅を提供する「トランジショナルハウジング」の手法を実践し、年間300人以上の宿泊希望者の受け入れを行っています。
アンドセンター部屋

宿泊場所(シェルター)の提供長期滞在宿泊施設「アンドベース」(個室24部屋)

2023年に開設した長期滞在型の宿泊施設です。アンドセンター開所以降、増える宿泊ニーズに対応する必要があったため、もう1棟の増設を行いました。また、アンドセンターでは対応が難しかった、長期のサポートが必要な障がい者、高齢者、母子・父子の支援を行っています。特に、生育格差を抱える10代、20代の若者たちへのメンタルケアや就労支援・生活支援プログラムの提供にも力を入れています。
モノギフト

さらに詳しく見るアンドベース特設サイト

支援ネットワークづくり他機関との連携

すぐに入居できる物件の確保や、医療機関の受診など、企業や専門機関にご協力をいただくことで、より幅広いニーズに対応できます。医療の受診については、無料低額診療事業を実施している医療機関と連携しています。

応援する応援する

自分がホームレス状態になったとき、選択肢は多いほうがいいかも…ぜひ一緒に選択肢を広げましょう!

(1)相談ボランティアになる

Homedoorでは、「相談ボランティア登録制度」を設けています。養成講座を受講しテストに合格すると、相談ボランティアとして活動することができます。養成講座は、福祉関連の資格をお持ちの方だけではなく、会社員や自営業の方、学生の方でも受講可能です。まずはボランティア登録のうえ、ボランティアデーや興味のある活動にご参加ください。

さらに詳しく見るボランティア登録をする

(2)空き物件を提供する

空家やアパートの空室などを、ホームレスの人のシェルターや新居としてご活用いただくことができます。物件の情報をご存知の方は、ぜひ一度お問い合わせください。

さらに詳しく見るお問い合わせはこちら

(3)サポーターになる

Homedoorの活動の多くは、みなさまからのご寄付によって支えられています。ホームレスの人が安心して相談し、新しいステップを踏み出せるようぜひサポーター登録をお願いします。

さらに詳しく見るサポーターになる